Out of Far East

東アジアの文化歴史の個人的覚書

2020-12-12から1日間の記事一覧

人民解放軍の萌芽だった小さな紅軍 『偉大なる道』第7巻①ー1

1929年の華南の早春、東固台地に集結していたこの小さな紅軍は、農民たちから「貧乏人の軍隊」とよばれていたが、実際ほとんど軍隊とは思えないような格好をしていた。しかし、この軍隊こそ、20年後に、全中国に広く名を知られ、世界をふるい動かした、偉大…

『偉大なる道』第6巻「土地革命の開始」を読んで

この第6巻あたりからだんだん戦闘シーンや共産主義イデオロギーが出てきて、決して読みやすいものではない。革命とはこういうことかと思いながら読みすすめてきた。 はじめて読んだときはもう数十年前で、そのときはこの巻の内容はほとんど理解できていなか…

共産党や土地革命にのこる封建主義の残滓 『偉大なる道』第6巻⑥ー11

遠くすぎ去った時代を回想しながら、朱徳将軍は、反革命勢力と帝国主義諸勢力とのあいだに、衝突や矛盾があったと同時に、革命勢力のあいだにも、かんたんに解決できない問題がひそんでいたことをみとめた。たとえば、――と、彼はかたった――朱徳と彼の同志た…

中国の支配階級と帝国主義国との衝突と矛盾 『偉大なる道』第6巻⑥ー10

1929年の早春のことであった。朱将軍は、部隊と人民にむかって、彼が知っているかぎりの国内、国際情勢を率直に分析してみせた。 彼がいうには、蒋介石は国民党軍11個連隊に対して東固山地の要塞を封鎖するように命じた。蒋介石はまた、国家の支配権をあら…

大衆集会における毛沢東と朱徳の演説 『偉大なる道』第6巻⑥ー9

彼は、主として毛沢東と彼が演説した、東固での一般的大衆集会を回想した。「われわれの力はまだ弱くて小さい」と、毛沢東は演説した。「しかし、火花も炎のように燃えあがることができるから、われわれは、無限の将来をもっている」毛沢東は、いつものよう…

民主主義をめざす紅軍 『偉大なる道』第6巻⑥ー8

しかし、紅軍が発展させたもっとも強力な教育方法であり、紅軍が成立して以来、一貫して実践してきたもののひとつは、これまでの戦闘や作戦を分析する会議をひらくことであった。こういう会議には、朱将軍や毛沢東をふくめて、指揮官や兵士も全員が参加した…

東固ー興国地方ソビエト区結成 『偉大なる道』第6巻⑥ー7

自然の美に対する深い感情をあらわしながら、朱将軍は、東固についても、まえに井岡山についてかたったときと同じようにくわしく描写した。この山は、江西省を南北にのびる、森におおわれた山脈の一部である。朱徳の話によると、かなり高い山岳地帯ではある…

江西省の都市寧都を占領、東固での民衆の歓迎 『偉大なる道』第6巻⑥ー6

「農民工作の準備をさせるために」、勇敢な扇動者からなるいくつかの小部隊を先行させたうえで、紅軍は、数日後、江西省中央部の城壁をめぐらした都市、寧都を占領した。地方守備隊と地主どもは、紅軍が近づくと、たちまち逃げだしてしまったが、商工会は、…

転換点になった大柏地の戦闘 『偉大なる道』第6巻⑥ー5

いつものように、朱将軍は、戦闘の模様を非常に細かいところまで気をつかって、説明した。ものすごい激戦だったが、朱将軍の言葉でいえば、「実にきわめて単純」であった。その夜のうちに、林彪は、一個連隊をひきいて、10マイル(16キロ)を行軍し、戦闘が…