Out of Far East

東アジアの文化歴史の個人的覚書

2020-12-23から1日間の記事一覧

毛沢東、連合政権樹立を提案 『偉大なる道』第12巻①ー4

共産党第7回全国代表者大会は、目まぐるしい国際情勢の変動を背景におこなわれた。会議は世界的な重大ニュースのためたびたび中断されたが、それは、ムッソリーニと愛人が17人のファシストとともに、パルチザンに殺されたこと、ヒトラーが彼の側近とともに残…

できるだけさけたい内戦 『偉大なる道』第12巻①ー3

朱将軍はルーズベルトの死ぬ数ヵ月前まで、中国の内戦をはばむことはできるとくり返しのべていた。1944年夏、延安での外国人記者団との会談ではこのようにいっていた。 「われわれは内戦のことは考えたくないし、断じてそんな戦争をしかけることはない。しか…

ルーズベルト大統領死去の影響 『偉大なる道』第12巻①ー2

サンフランシスコ会議の直前、4月12日のルーズベルト死去のニュースは、目ざめかけた希望に、暗い影を投げた。毛沢東と朱徳は、トルーマン大統領とルーズベルトの遺族に弔電を送り、解放区一帯では半旗をかかげた。延安の新聞はルーズベルトの死について、「…

ルーズベルト大統領の再選と影響力 『偉大なる道』第12巻①ー1

第二次世界大戦の最後の年になって、この戦争が終わっても国民党の独裁は緩和されないだろうということがますますはっきりしてきて、朱徳将軍や同志たちの考えに、深刻な変化がおこった。 彼らには、中国の情勢はいつもはっきりとわかっていた。国民党は、戦…

『偉大なる道』第11巻「ひとつの秘密の兵器」を読んで

この巻では太平洋戦争前後の状況が描かれている。 日本とアメリカだけではなくて、中国の革命側や蒋介石の国民党軍側がこの戦争の開始をどう考えていたのかもわかって興味深い。 こんなことを考えたこともなかった。 それと国民党側だけでなく、日本もアメリ…

八路軍と新四軍の反撃作戦 『偉大なる道』第11巻③ー5

「われわれ自身のことをいえば、われわれは西太后とか袁世凱、段祺瑞などといった『指導者』の系譜に名をつらねたくない。もし蒋介石にそれらの指導者たちがなぜ失敗したかがわからなければ、彼の名も間もなくその列に加えられるだろう。満州族は、専制的な…

『靴屋でも三人寄れば諸葛亮』 『偉大なる道』第11巻③ー4

スティルウェル召喚のあとを、アルバート・ウェデマイヤー将軍がついだとき、アメリカの対中華政策が変わってきた。蒋介石と国民党右翼にとっては青信号が出たのである。『ニューヨーク・タイムズ』特派員のブルックス・アトキンソンがいっているとおり、ア…

スティルウェル将軍、蒋介石の要請で本国へ召喚 『偉大なる道』第11巻③ー3

延安で朱徳将軍と会談した外国人記者たちは、彼のことを、言葉数はすくなく、考えは軍人風に精密で、連合国の反撃を援助する計画について率直に話してくれた、と書いている。 延安は、アメリカその他連合国の軍事視察団を歓迎し、八路軍と新四軍、抗日戦基地…

アメリカの軍事使節団、延安へ 『偉大なる道』第11巻③ー2

5月の末に黄河をわたって、共産地区に入った。彼らは、3、4人のはにかみがちな若い八路軍兵士に会い、王震将軍の司令部に案内された。彼は南泥湾地区を国民党と日本軍の攻撃からまもるため、3年前に前線からここに移された旅団の指揮官であった。 この外国人…

アメリカの軍事使節団、解放区へ派遣 『偉大なる道』第11巻③ー1

日本の半官半民の通信社『同盟通信』は 1944年2月14日づけで、中国の情勢を次のように要約して、新しい年の展望をしめした。 「現在中国の復興と極東の防衛にとっての唯一の障害は、共匪がまだ完全に掃討されていないことである。これらの匪賊たちは青年を扇…