Out of Far East

東アジアの文化歴史の個人的覚書

2021-01-04から1日間の記事一覧

柳田國男の『遠野物語』にふれて

ちょっとゆっくりできる冬がすぎて春になると、畑での作業も増えて、わずか数時間戸外ですごしただけで、自宅で回復するまでに時間がかかるようになってきた。 自宅ではごろんと横になってネットで情報を読んだり、耳元でラジオを聴く時間も増えてきた。 そ…

『キューポラのある街』を久しぶりに鑑賞

1年前『キューポラのある街』をテレビでやっていることがわかり久しぶりに観た。数十年ぶりなので、あらためて知ることもあり、思わず涙ぐんでしまったり、おかしくて苦笑いしたり最後まで楽しんだ。 吉永小百合さんがほんとにいい俳優だということを再認識…

友情と擬似家族をえがく韓国ドラマ「黄金時代」

十数年前の韓国ドラマ「黄金時代」は友情と擬似家族もテーマにしているように私は見えた。日本以上に家族や一族意識の強い儒教伝統社会において、親以外の血縁がほとんど出てこなかったことが印象深い。 焦点をしぼるために、あえて主人公たちをみな一人っ子…

韓国ドラマ「黄金時代」を観て戦中の徴兵制を考えた

十数年前にみた韓国ドラマ「黄金時代」は戦中のことを考えさせてくれた。 ドラマは民族系銀行の内紛の周辺を描いているので、戦時色はあまり出ていなかった。 本土とは違い、朝鮮半島には空襲もなかったし、強い思想統制もあったので、表面的にはのんびりし…

日韓併合時代をえがく韓国ドラマ「黄金時代」

もう十数年前に観たドラマだったけれど、とてもおもしろかった。 きっかけは、ネット上で日韓併合時の朝鮮半島や日本本土が描かれている珍しいドラマと知ったからだった。途中で挫折した「チャングムの誓い」と違い、全20話とそんなに長くないので、とりあ…

韓国ドラマ「黄金時代」を観て日本語とKoreanを考えた

10年ほど前、韓国ドラマ「黄金時代」を興味深く観た。 かわいい子役の主人公たちはやがて青年になり、戦中の朝鮮半島が舞台になったので、当時の日本語と朝鮮語の使用について考えてみた。 植民地時代だからといって、朝鮮半島は一様な日本語使用社会では…

森崎和江さんが語る植民者二世の日本語と母語

女性史の在野の研究家でもある作家森崎和江さんの父親は、日韓併合後の朝鮮半島で現地Koreanの五年生の中学校である高等普通学校の教師だった。 この普通ということばがつくと現地Koreanの学校になる。 森崎さんは1927年に朝鮮半島で生まれたのだが、ご…

日本料理の美意識と独自性

昔むかし、マレーシアの若い女性留学生と食文化の違いについて話していて、 「わたしは韓国人と台湾人とは結婚できる」 というので、理由を聞くと 「食べるものが似てる」といった。 「なるほどな」と思ったものだ。 これは食生活だけに限った世間話で、実際…

キムチは自らの地位を築いた!

よく買い物をするスーパーの漬物コーナーでは、梅干、たくあん、キムチを並べる面積はほぼ同じで、他の漬物よりも圧倒的に広い。 いつからこんなに普及し始めたのかなと思う。 もう数十年前からの傾向かな。 私は結婚するまで、キムチを買ったことがなかった…