Out of Far East

東アジアの文化歴史の個人的覚書

言語・文化・民俗

『偉大なる道』にまつわる名前いろいろ

アグネス・スメドレーの『偉大なる道』は朱徳の波乱万丈の半生だけでなく、中国の封建社会での農民の暮らしぶりが細かい所まで書かれている。 中国とベルギー人とのユーラシアンだった作家ハン・スーインは朱徳と同じ四川省の生まれだが、何代も前から読書人…

柳田國男の『遠野物語』にふれて

ちょっとゆっくりできる冬がすぎて春になると、畑での作業も増えて、わずか数時間戸外ですごしただけで、自宅で回復するまでに時間がかかるようになってきた。 自宅ではごろんと横になってネットで情報を読んだり、耳元でラジオを聴く時間も増えてきた。 そ…

韓国ドラマ「黄金時代」を観て日本語とKoreanを考えた

10年ほど前、韓国ドラマ「黄金時代」を興味深く観た。 かわいい子役の主人公たちはやがて青年になり、戦中の朝鮮半島が舞台になったので、当時の日本語と朝鮮語の使用について考えてみた。 植民地時代だからといって、朝鮮半島は一様な日本語使用社会では…

森崎和江さんが語る植民者二世の日本語と母語

女性史の在野の研究家でもある作家森崎和江さんの父親は、日韓併合後の朝鮮半島で現地Koreanの五年生の中学校である高等普通学校の教師だった。 この普通ということばがつくと現地Koreanの学校になる。 森崎さんは1927年に朝鮮半島で生まれたのだが、ご…

日本料理の美意識と独自性

昔むかし、マレーシアの若い女性留学生と食文化の違いについて話していて、 「わたしは韓国人と台湾人とは結婚できる」 というので、理由を聞くと 「食べるものが似てる」といった。 「なるほどな」と思ったものだ。 これは食生活だけに限った世間話で、実際…

キムチは自らの地位を築いた!

よく買い物をするスーパーの漬物コーナーでは、梅干、たくあん、キムチを並べる面積はほぼ同じで、他の漬物よりも圧倒的に広い。 いつからこんなに普及し始めたのかなと思う。 もう数十年前からの傾向かな。 私は結婚するまで、キムチを買ったことがなかった…

アジアの民族の名前あれこれ

朝鮮半島が日本に併合されていた時代の有名な政策「創氏改名」を調べる機会があって、氏や姓、ファミリーネームについて考えたことがある。 もう十年前になる。 日本の苗字は血縁集団ではなく、「家」の名前である。 かつて儒教文化圏にいた民族は血縁集団の…

父系の血縁集団を表す姓

2010年はまだ新聞を購読していたので、その年のノーベル平和賞に中国の作家で、服役中の劉暁波氏に決まったことを大きな活字で知った。 それまで名前を知らなかったので、「劉暁波氏って誰?」「何をしたの?」なんて思ったものだった。 服役していた理由や…

エスペラントと英語

2010年チリでの鉱山事故を知ったときに、その当時もう亡くなっていた知り合いのHさんのことを思い出した記憶がある。 鉱山事故で地下に閉じこめられた作業員救出作業が始まり、一人目がカプセルから出てくるところはテレビでリアルタイムで観ていた。 いよ…