Out of Far East

東アジアの文化歴史の個人的覚書

アジア図書館と留学生からの寄贈品

アジア図書館へ留学生たちが持ち込んでくれる本国のおみやげは楽しみだった。

アジア図書館の棚や壁を飾る民芸品は彼らの寄贈によるものが多い。

 

共通しているのは民族衣装を着たお人形や、お面、民族楽器のミニチュア、テーブルセンターなどの布製品で、原色の布と竹や木を素材にするものが多かった。
これらの民芸品がアジア図書館をアジア独特の素朴でやわらかな雰囲気に包んでくれていた。
 
私が一番好きだったのは、どのような角度から見ても心をなごませてくれる小さなお人形だった。
休みを利用して帰省する留学生の方から「何か買ってきましょうか」と訊いてくれるときもあり、その場合は絵本や地図が日本では手に入りにくいのでお願いした。
絵本や地図は、アジア図書館の原書の蔵書として、日本国内にいるアジアの国々の出身者に貸し出したり、語学スクールの生徒の副テキストの読み物として貴重だった。

私はベトナム語を習っていた時期があるので、ベトナムで買ったという簡単な装丁の小さな越日辞典を講師からもらったことがある。

何冊かはアジア図書館に寄贈してくださった。

20数年前には越日辞典は貴重なものだった。

大手書店でもなかなか並んでいなくて、見つけてもかなり高価だった記憶がある。

今はどうだろうか。


また講師がベトナムへ帰省した折には、アジア図書館の蔵書用に絵本も買ってきてもらったが、日本ではもう見ないようなざらざらした紙質のものだったと記憶している。

日本の色彩豊かで上質の紙でしっかり製本された絵本と比べたら見劣りするものだが、それはそれでいろいろなことを考えさせてくれた。

 

因みにアジア図書館では蔵書については大人用と児童用に分けていないので、絵本などもベトナムの文学の翻訳物や解説書などといっしょに文学というジャンルで並ぶ。

書かれている言語も分けないので、日本語、英語、ベトナム語で書かれた本がいっしょに並ぶ。

 

もしアジア図書館をしっかり運営していこうとするなら、英語は必須でアジア各国の公用語ができるスタッフが求められると思う。

こういうブログを書いていると、アジアの民芸品の写真がほしくなって、気軽に撮影させてくれるような施設を探してみたのだが、案外所蔵している場所がない。
アジア各国の民芸品を数多く所蔵して飾っているのは、実は大阪にあるこのアジア図書館だということを再発見した。

それも余裕のある資金で購入してきたものではなく、善意でアジア各地から集まってきたものだ。

珍しいもの、貴重なものが所狭しと飾られているはずだ。

重ね重ね広いスペースがほしいところだ。