Out of Far East

東アジアの文化歴史の個人的覚書

槍だけで武装した赤衛隊の働き 『偉大なる道』第8巻③ー7

 朱将軍は、赤衛隊――農業生産を助け、主に槍だけで武装された人民義勇軍に、深い敬意をささげた。その槍は、山の森林内の白兵戦では、しばしば銃よりも強力であった。正規の農民パルチザンは強靭な青年で編成されていて、赤衞隊よりいい武器を持っていた。彼らは、正規紅軍の予備軍をなしていたが、前線に出ることはなく、ただ補助部隊としてのみたたかった。敵の後方で活動して、敵の伝令や巡察隊を待ち伏せしたり、敵の陣や通信を破壊したり、森で狙撃したり、白軍兵にむかって叫びかけて、彼ら一流の宣伝戦をおこなったりした。

 

 「みんな! 地主や将軍のために死ぬな! お前たちを怒鳴って殴る将校を射て! 貧乏人は貧乏人と戦うな! おれたちの方に来い!」

 

 反革命の反ボルシェヴィキ(AB)団の諜報活動を警戒して、紅軍は今では、白軍捕虜を隊ごと受け入れるということはやめて、慎重に、ひとりひとりをふるいに掛けたのちに、はじめて志願をみとめた。

 

 「こうした志願者にたいしては、はっきりとはなした」と、朱将軍はいった。「そして、われわれが勝利をおさめるときまでは、ただ過酷な労苦のほかは、何も約束できないぞ、といった。最後の勝利は確信していた。だが今われわれの方に引き入れることのできるものといえば、自分の家族、それから自分の生命も、喜んで捨てる意思のあるもの、または、その家族は破産か滅亡していて、革命のほかに希望を持てないものたちにかぎられた。そういう連中を、われわれは軍に迎え入れた。その他のものは、2,3週間とどめておいて、中国革命の歴史と、わが党と軍の主義と政策について教育した。それから旅費をわたして、好きなところにゆかせた。