Out of Far East

東アジアの文化歴史の個人的覚書

日本の侵略と闘う自覚のうながし 『偉大なる道』第9巻③ー14

 「われわれは兵士の生活の現実――彼が働いていた地主や資本家、兵隊になってからは将校から受けた圧迫や侮辱、罵倒や打擲(ちょうちゃく)から出発しなければならない。われわれはまた、白軍では兵隊が病気や負傷をしても、ほとんど世話をしてもらえず、死ぬまで放っておかれる事実に留意しなければならない。白軍をはなれた後は、彼らは金も住居もなく、重い税金がとられ、借金すれば高利をかけられる。われわれはこうしたあらゆる事柄を互いに議論し、わが軍の兵士の扱い方と比較すべきだ。

 

 「捕虜の中には紅軍に加わることを希望する者がいるだろう。ある者はもとの軍隊に帰って反乱をおこそうと考えるだろう。また中には家に帰ってなんらかの革命運動に参加しようとする者がいるだろう。家に帰ることを希望するものには、ゲリラ戦術と地主の土地の分配方法を教えるべきだ。家族に会いたいというだけで帰宅を望む者にも、やはりゲリラ戦と土地分配のやり方を教えなければならない。日本と戦うことを望む者は紅軍に加えて訓練する。老いた職業兵士にも釈放する前にたえず教えこむべきで、彼らは旧軍隊の中での宣伝に大いに役に立つ。

 

 「土地分配のことは捕虜の兵士たちに大きな効果を及ぼした。というのはその中にはソビエト地区からきたものもいて、家族が土地の分配を受けていたからだった。大部分の兵隊は軍閥や郷紳から強制的に徴兵されたもので、何年も紅軍と戦ってきた者もいた。多くの者は戦うことを望んでいない。『紅軍は捕虜の腹を裂く、といつも将校が訓示していたから戦った』と全員がくり返しかたった。もう一つの理由は、逃亡監視専門の下級将校が任命されていて、部下を見張っていたからでもあった。

 

 「捕虜工作では、国民党の宣伝のうそいつわりを暴露し、国民党が放送する様々な考え方を粉砕しなければならない。捕虜たちに日本の侵略と戦う自覚をうながさなければならない」unagasi