Out of Far East

東アジアの文化歴史の個人的覚書

蒋介石釈放と民族統一戦線結成の闘争開始 『偉大なる道』第10巻①ー4

蒋が釈放されたのは、日本帝国主義にたいして中国の救国に努力することを誓ったからであった。

 

12月25日、青年元帥は自分の「誠実」を証明するため、蒋を釈放し、同じ飛行機で南京に飛んだ。青年元帥は、そこで裁判にかけられ、禁錮の判決を下されたが、すぐ特赦で釈放された。自分の身上にうけた侮辱を犯罪視する蒋介石は、「青年元帥」をとらえて、浙江省の彼の郷里の家に監禁した。この時以来青年元帥は、蒋介石の個人的な囚人になってしまった。蒋の釈放とともに、民族統一戦線結成のための、長い苦悩に満ちた闘争がはじまった。青年元帥をうしなって志気沮喪した東北軍は、まもなく蒋に解体されて、全国にばらまかれた――そのいくつかの師団は後に紅軍に加わった。1月半ばに極右翼の胡宗南将軍が、西安を接収し、愛国者たちは四方に散り、ある者は紅軍に加わり、ある者は華北の元の場所に帰って、闘争を続けた。

 

延安は、全国の抗日運動の中心地になった。労働者、学生、学者、文化指導者などが次から次へと陝西省北部に流れこんだ。彼らは敵意をもつ国民党軍隊――この当時でも「日本は皮膚病だが共産主義者は心臓の病気だ」と公言していた――を避けるため、大迂回してやってきた。