Out of Far East

東アジアの文化歴史の個人的覚書

満州人民へ団結をよびかけた宣言 『偉大なる道』第11巻①ー11

 日本が南太平洋でつぎつぎに戦果をあげていたころの朱徳将軍の演説や論文は、指揮下の部隊やパルチザンに対する激励の言葉にみちていて、「中国の敵軍を攻撃し封じこめることによって、連合国との結びつきを強め」華北、華東のあらゆる敵の拠点を破壊せよ、とうったえた。彼はまた、国民党に、われわれと同じ政策をとり、民主的改革を実施するように、とよびかけた。民主的改革こそ、中国の人力と資源の自発的な動員を可能にするのであり、連合国の勝利を保証するものである、と彼はいった。

 

 1942年9月18日の、満州人民に対する宣言は、彼がこれまでに書いた文章の中でもっとも熱情にあふれたもののひとつだった。それは地下組織を通じて満州中にひろがっていったが、次の言葉ではじまっていた。

 

 「東北義勇軍は、こおれる空のもと、雪の大地の上に、弾薬や食糧もなく、血みどろの11年を戦ってきた。前の者が倒れれば後の者がつづき、言語に絶する悪条件の下、闘争をつづけた」

 

 それにつづいて宣言は、日本軍に徴兵されている中国人の脱走や蜂起を組織し、あらゆる手段を用いて徴兵を忌避し、地方遊撃隊をつくって、義勇軍八路軍と協力するよう、満州の人々に訴えた。また鉱山や工場の労働者には、「たえず広汎な宣伝とサボタージュをおこない、作業をおくらせたり、故意にあやまちをやったり、生産を減らしたりして、日本軍を半壊にする」ようよびかけた。

 

 また農民には、敵の食糧統制と配給制度に対して闘争するよう、そして地方遊撃隊を組織し、ここに食糧を供給し、保護するよう、そして敵に徴兵されないよう、うったえた。

 

 宣言は次の言葉で結んでいた。

 

 「わが八路軍の先鋒部隊は、熱河省と察哈爾省に進出し、河北省東部に入り、長城をこえて東北に進出し、東北義勇軍と連絡した。すべての人民、すべての中国軍隊はわれわれの軍事活動に協力してほしい。復讐と解放の日は近づいている。われわれは諸君の苦悩にみちた11年、諸君の流した血と涙、諸君のこうむった侮辱を忘れはしない。たちあがれ! 

団結せよ! われわれを迎える準備をせよ!」